今年の甲子園も終わり、もう夏が終わるんだなぁ…としみじみしている
今日この頃ですが、ネット上でちらほらある問題が話題になっています。
花巻東高校・千葉翔太選手のカット打法に関することです。
要点だけかいつまみますと
準々決勝戦にて千葉選手が15ファールの末、4四球を得た試合後、審判団が「バントの定義」を花巻東高校に説明した(カット打法を次からバントとみなす)準決勝戦、千葉選手はカット打法を用いなかったということです。
この問題に関して、多くの方が様々な意見を述べています。
「なぜ、試合後に事後的に説明したのか」「サイン問題に対する見せしめ」
「カットは高度な技術であり妥当な戦術」
などなど、花巻東高校や千葉選手に同情的な意見が多く見られます。
私は、千葉選手のカット打法は大変高度な技術であり、よくその境地まで
技術を練り上げたなぁ、感心しているのですが、今回の問題に関しては、
花巻東高校にも問題があったのではないかと思っています。
それは
なぜ、準決勝でカット打法を用いなかったのかということです。
確かに、「カット打法を次からバントとみなす」と説明は受けました。
事実上の禁止とみられるところですが、本当にカット打法が正しいと
信じるのであれば、決勝戦でも用いて、バントアウトならばアウトを
受け入れた方がよかった。だって、明らかにヒッティングなんだから。
球場の観客、テレビの前の観客、皆があれをバントアウトにするならば
黙っていなかったと思います。
今回の問題で、ボークに関する問題と良く似ているなと感じました。
心ある審判ならば「次からボークとるよ(ちゃんと静止してから投げてね)」
などと、説明してくれることがありますが、大抵は「ボーク!!(次から
静止して投げてね)」と一発目でやられてしまいます。
ソフトボールの離塁にも同じような問題があります。こちらはもっと厳しく
一発目から「アウト!!(離塁が早いです)」なんてよくあることです。
今回の問題で、審判団は「アウト!!(さっきのはバントです)」とすべき
でした。もし、これをしていたら観客はまず間違いなく黙ってはいなかった
でしょう。試合後に隠れて注意とは卑怯と言わざるをえません。
ただ、何度も言いますが、花巻東高校は観客にプレーの真実を問うべきだった
と思います。千葉選手のカット打法は明らかにヒッティングなのだから。
念のため、ユーチューブへリンクはります。
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デッドボール作法~数えきれない死球を受けてきたので伝授します~