勘…それは身体に染みついた知識の結晶。自分で育て、磨き上げた、二つとない宝石である。
さてさて、今回は「勘(カン)」についてお話しましょう。
なぜか守備のときに、ボールの飛んでくる場所に居る人がいます。「あの人はカンがいい」といいますが、「カン」とはいったいなんなのでしょうか?
カン、です。
……まぁ、言葉にしにくいから「カン」という言葉で済ましてしまうのですが、私はカンとは「体験して、身体に染みついた知識の結晶」だと思うのです。
難しいので、具体的な例をあげてみましょう。
『伊藤家の食卓』という番組であった(と思う)「後だしジャンケン」というものです。ルールは簡単。普通は「ジャンケン、ポン」で同じ時にグーやらパーやら出すところを、「ジャンケン、ポン、ポン」とはじめのポンで一人が、次のポンでもう一人が出します。
すると、不思議なことに「後だし」の方の人は「負けるのがすごく難しい」つまり「無意識のうちに勝つ手を出してしまう」のです。
後だしジャンケン←(伊藤家ではありませんが、参考に。ユーチューブに飛びます)
今までの人生で、ジャンケン=勝つもの、とインプットされています。ですから、後だしであれば、ほぼ考える間もなく勝つ手をだしてしまう。脳みそを使わず反射的に手を出す。まさしくカンですね。
このように、カンというものは、決していいかげんな思いつきではなく、ちゃんと理由のある「長年の修練が為せるワザ」なのですね♪
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不用意な素振りはキケンを検証してみる