ニコの
イップス解消法…それは
「ひたすら走る!」
はい??せっかく読んでやってるのに、ただ走れとは何事だ!
なんて怒らないでください。少し経緯を説明します。
この方法を考え付いたのは僕が高校二年生の練習試合のときです。
スタメンでサードで出場した僕は暴投が出るんじゃないかと気が気
でありませんでした。悲しいことに、サードゴロがきてしまい、
つらいことに、暴投をしてしまいました。
またやってしまった…情けないやら、悲しいやら、とにかく
全て忘れたくて、自チームの攻撃中に、あたりをひたすら走りまわり
ました。息が切れても、足がもつれても走り続けました。 自チーム
の攻撃が終わり、僕は守備につきました。もちろん息はあがり、
体からは汗が噴き出ています。そこにサードゴロがやってきました。
軽快にさばいてアウトをとりました。
???という方もいるでしょう。どういうことだ?と。
この方法は簡単に言うと
「イップスの原因である不安定な精神を排除する方法」
です。今まで述べてきたように、
イップスは精神的なものです。
野球は捕球から送球するまで、頭に不要なことがよぎる時間が
たくさんあります。息が切れるまで走ることにより、必要最低限
のことしか考えなくなります。いわば、本能に頼るプレーといえる
でしょう。
野球を長くされている方はわかると思いますが、送球をするのに
「ここら辺でボールを放して、力は50%くらいで…」
などと考える人はいません。ほぼ本能で、カンで投げているといっても
いいかもしれません。送球を機械でプログラミングすると、おそらくは
非常に複雑になると思います。野球人のみなさんは、非常に高度な肉体
の制御を、ほぼ無意識に行っています。
ところが、イップスになると、この無意識が有意識になってしまい
ます。「送球がちゃんといくかな→ここでボールを放して、
力は30%で…」と無意識で行っていた行動を、手作業で行おう
としてしまいます。送球という、もともと無意識でやっていた行動を
有意識でするにはあまりに複雑すぎます。結果、失敗します。
息が切れるまで走ることにより、うまくいけば無意識で、運が良ければ
息切れの方に精神が向かっているうちに送球できます。結果、送球が
成功する可能性が高くなります。
副次的な効果として、走ることで体が滑らかに動く、精神が高揚する
などもあり、イップス解消に効果的であると考えます。
次の試合では、息が切れるくらいに走ってから守備についてはいかがでしょうか♪
野球人生まで暴投することはありません。イップス撃退!
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